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イギリスで働くためにも産業について知る

現代のイギリスは金融サービスを中心とした産業構造になっていると言えます。これはサッチャー政権時代に産業の構造改革を行ったことによるもので、それ以前には鉱工業などの第2次産業が中心となっていました。世界大戦後の復興期には鉱工業中心の産業構造のほうが都合がよかったのですが、公共事業が国有化されているなどの問題によって次第に競争力が低下していきます。そのため、大胆な産業構造改革を行い、サービス業中心へと移行したのです。

とはいえそのほかの商業や農業、工業がなくなったというわけではありません。農林水産業で言えば、農業は国のGDPの2パーセント程度となっていますが、ウシやヒツジといった畜産や小麦や大麦じゃがいもなどの耕作物を扱っています。漁業は昔から盛んで、沿岸部にはたくさんの港町があります。世界でも有数の漁業国としてニシンなども有名です。食料自給率が70パーセントを超えていることも日本とは大きく違う点だと言っていいでしょう。

工業は産業革命の頃には世界の中心となっていましたが、現在でもGDPの15パーセント以上を占めている重要な産業となっています。とくに運輸関係の工業が盛んで、世界規模の自動車メーカーなども集まっています。鉄道業に関しても重要な位置を占めており、鉄道機関車のほか、それに関連する部品製造なども盛んです。また、軍需産業や航空宇宙産業もあります。これらの工業分野は輸出全体の80パーセント以上を占めている重要な産業となっているのです。

そのほかに小売業や観光業も主要な産業となっています。小売業はGDPの20パーセント以上にもなっており、都市型のショッピングセンターや郊外の大型店舗などもたくさん存在します。いっぽう観光業は産業全体のなかでも6番目の規模があります。約760億ポンドという規模の大きさだけでなく、多くの雇用を生み出しているという点でもイギリス経済に大きく貢献しているのだと言っていいでしょう。エネルギーや資源の分野も国の主要な産業の1つとなっています。

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